海洋資源保護・再生
カキ殻資材を使用した底質再生プロジェクト

概要
湾などに堆積した難分解性有機物(ヘドロ)による底泥環境の悪化を、牡蠣殻を用いて改善するサービス。牡蠣殻を底泥に混合することで、生物に有害な硫化水素の発生を抑制し、底生生物の生息環境を回復させる。底生生物は有用魚種の餌となっており、有用魚種の回復も期待ができる。漁場の再生と水産資源の回復を両立させる循環型の環境修復手法である。
技術面における強み
熱風乾燥処理された牡蠣殻は、海底に混ぜ込むことで硫化水素の発生を長期的に抑制する機能を持つ。天然素材でありながら高い環境修復効果を有し、約5年間持続することが実証されている。海で作られる牡蠣殻をまた海で有効活用する点でも資源循環型の優位性がある。
導入事例(実証実績含む)
- 提供した自治体
- 流域圏環境再生センター
- 活用事例
- 広島県東広島市安芸津町の三津湾にて約26,000㎡の干潟に、ヘドロを浄化する働きのあるカキ殻を混ぜ込み、底質改善、水質浄化が行われることで多様な生物が生息できる環境の再生を図るプロジェクト。
- その他の導入事例
- 2022年に公益財団法人ボーイスカウト日本連盟がセブンイレブン記念財団の支援を受けて取り組んだ牡蠣養殖用プラスチックパイプを買い物かごにアップサイクルするプロジェクトを実施。かごの原材料には子どもたちが山口県周防大島で回収した牡蠣パイプを使用。2025年大阪・関西万博に出展中のセブン-イレブン店舗でも活用されている。
卜部産業株式会社
- 所 在 地 :
- 広島県福山市新浜町1-5-15
- ウエブサイト:
- https://www.urabe.net/
- 設 立 年 :
- 1962年
- 問い合わせ先:
- [email protected] (藤本 秀樹)
